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和の國ブログをご覧の皆さま…こんにちは。和の國の茨木國夫です。
いっちに〜、いっちに〜、今日は12月12日、リズムに乗せていっちに〜(^o^)/
今日は特にリズム良く・・・いっちに〜、いっちに〜(^o^)/

丁度、今の季節「和の國カレンダー」をプレゼントしているので、その画像をお店の外から撮ってみました・・・。
今日はまた、雨にもかかわらず由美子さまにご来店いただき、また美しいご縁を頂きました。
「きものサロン」の御本のことも過分なるお褒めの言葉を,頂き感謝・感謝です。

さて、昨日は「続ける」がテーマでしたが、それに関連する私の大好きな『桂小金治さん』のエッセイが頭をよぎりましたので「珠玉の感動エッセイ集」でご覧頂いた方もあろうかと存じますが、しばしお付き合い下さい。


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僕は大正15年、東京・杉並の『天勇』という小さな魚屋の長男として生まれました。
下に妹が3人生まれたんですが、中の二人は赤ん坊の頃に死んだので、9つ違いの妹と2人兄弟です。 
十歳になった時、親父から言われました。
「おまえ、年が二桁になったんだよ。いつまでも親に食わしてもらえると思ったら大間違い。自分の力で生きていかなきゃならない時が来る。その支度をいまのうちからしておくんだ。」…と。

それからは毎日店に出て手伝いをするようになったんです。
ちょっとでも怠けようものなら、こっぴどく怒鳴られる。
とにかく一所懸命に働きました。
かといって、ただ真面目に働いているだけでも駄目。
何しろ「人に用事を言いつけられて仕事をするやつは半人前、自分で仕事を見つけて働いてこそ一人前。」というのが親父の考えでしたから。

親父は僕がどんなに頑張って働いても、滅多におもちゃなど買ってくれたことはありません。
「欲しけりゃ自分で作れ。作れないなら諦めろ。」と取り合ってくれない。
しょうがないから子どもなりに、かまぼこの板を削って自動車や船を作ったりしたものです。
 
ところで、この頃、僕にとって忘れられない出来事があります。
ある日、友達の家に行ったらハーモニカがあって、吹いてみたらすごく上手に演奏できたんです。
無理だと知りつつも、家に帰ってハーモニカを買ってくれと親父にせがんでみた。
すると親父は、「いい音ならこれで出せ。」と神棚の榊の葉を一枚取って、それで、『ふるさと』を吹いたんです。
あまりの音色のよさに、僕は思わず聞き惚れてしまいました。

もちろん、親父は吹き方など教えてはくれません。
「俺にできておまえにできないわけがない。」そう言われて学校の行き帰り、葉っぱをむしっては一人で草笛を練習しました。
だけど、どんなに頑張ってみても一向に音は出ない。
諦めて、数日でやめてしまいました。

これを知った親父がある日、「おまえ悔しくないのか。俺は吹けるがお前は吹けない。おまえは俺に負けたんだぞ。」と僕を一喝しました。
続けて「一念発起は誰でもする。実行、努力までならみんなする。そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。一歩抜きん出るには努力の上の辛抱という棒を立てるんだよ。この棒に花が咲くんだ。」・・・と。

その言葉に触発されて、僕は来る日も来る日も練習を続けました。
そうやって何とかメロデイーが奏でられるようになったんです。
草笛が吹けるようになった日、さっそく親父の前で披露しました。
得意満面の僕を見て親父はいいました。

「偉そうな顔をするなよ。何か一つのことができるようになった時、自分一人の手柄と思うな。世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。きりだってそうじゃないか。片手できりはもめぬ。」
努力することに加えて、人様への感謝の気持ちが生きていく上でどれだけ大切かということを、この時、親父に気づかせてもらったんです。
翌朝、目を覚ましたら枕元に新聞紙に包んだ細長いものがある。
開けて見たらハーモニカでした。
喜び勇んで親父のところに駆けつけると、「努力の上の辛抱を立てたんだろう。花が咲くのは当たりめえだよ。

子ども心に、こんなに嬉しい言葉はありません。
あまりに嬉しいものだから、お袋にも話したんです。
するとお袋は「ハーモニカは3日も前に買ってあったんだよ。お父ちゃんが言っていた。あの子はきっと、草笛が吹けるようになるからってね。」

僕の目から大粒の涙が流れ落ちました。
いまでもこの時の心の震えるような感動は、色あせることなく心に鮮明に焼きついています。
かつての日本にはこのような親子の心の触れ合いが息づいていたんです。
                           月刊誌「致知」十月号より抜粋
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美しい文章に触れると…、琴線が。。。
このブログをご覧のお客様とも、喜びや感動を共有出来たらと嬉しく存じます。
いつもありがとうございます。