6bf90c8b.jpg今日は、染織・工芸に関する色の名前を1つご紹介させていただきたいと思います。

私事ですが、以前から色彩に関することに興味がありまして、本屋さんに行くと、つい新しい本を探してしまいます。
色彩には色々と分野も多く、興味も尽きないのですが、中でも、天然の染料や顔料で生み出される色、という物に強く惹かれ、そういう色(日本の伝統色)の名前の由来を知ることは、とても楽しいです。

画像は、「和の國大学院 染織工芸コース 廚亮講証を写したもので、うっすらとピンク色をしています。裏側には、この色を指す日本の伝統的な色名と、簡単な説明を表示しています。

このピンク色には一斤染(いっこんぞめ)という色名を充てています。
昔は、植物染料の紅花はとても貴重なもので、強い赤色を染め出すには多くの紅花を必要とするため、少量で染めた淡いピンク色が広く使われたそうです。
「一斤染」とは、染料の量を示した色の名前で、紅花の花 一斤(いっきん=分量約600g)で、絹一疋(いっぴき=2反)を染めた色を指すそうです。

…と、こんな風にいくつかの本で名前の由来がわかってきますと、その色に余計愛着も涌いてきます。
同じ色をしていても、呼び名が変わると、またぐっと印象も変わりますよね。

今日は古来からの伝統的な色名に、思いを馳せてみました…。
おつきあいいただき、ありがとうございます。

                染織工芸サロン 和の國 スタッフ 鋤先美紀子