776a1024.JPG皆さま、こんばんは。
和の國スタッフ、渡辺です。

今日仕事をしていると「すごい!!来て来て!今日3回目の感動!!!」と、突然代表の声が。
何かしら?と店頭で花を生けていらっしゃった代表の元へ行き、見せて頂いたのが、お写真にもあります中まで紅色に色づいた「梅の樹皮」でした。
こちらの梅は『紅千鳥』というお名前だそうで、深い赤ピンクの花でございます。

志村ふくみさんの言葉に「桜色は一年中どの季節でもとれるわけではない。桜の花が咲く直前のころ、山の桜の皮をもらってきて染めると、こんな上気したような、えもいわれぬ色が取り出せる。」とあります。
私も、大学時代に草木染めで桜や梅の樹皮を煮出して染料を取ったりしましたが、春前のこの時期以外では、綺麗な薄紅色は取れませんでした。

私が草木染めに興味を持った一番の要因として、学生時代の国語の教科書に載っていた大岡信さんの『言葉の力』の一節があるのですが、そこに載っていた染織家の方が志村ふくみさんだと知ったときには、本当に鳥肌が立ちました。
そして、大岡さんが「桜は全身で春のピンクに色づいていていく」と表現された、その姿は、まさにこの写真の梅の姿です。

自然の力を感じずにはいられない、本日のこの梅の樹皮。
そして、そこから有り難く『色』を取り出して、お蚕さんより生まれた絹に染め上げ着物を創り上げていく・・・。
自然の恩恵無くしては、生まれない日本の伝統衣装。そのお着物が、更に輝いて見えた一日でございました。

本日も有難うございます。
和の國スタッフ:渡辺綾子