和の國オリジナル…
「乙女」誕生秘話

【きもの宣言】したのが平成5年の夏…、初心者マークをつけ、額に汗しウロチョロウロチョロしていた頃、一生を左右するような、忘れえぬ体験というか失敗談があります。
聞いてください。

今から約20年前の出来ごとです。

一生涯和服しか着ない…きもの宣言により、当然の事ながら雪駄(セッタ)・草履が必要不可欠になったので、噂を聞きつけ京都・祇園の老舗草履専門店に出向きました。
流石に老舗の名店です。
京都弁が身体全体に心地よくかつ丁寧に接客して頂き、オーダーということで、右足・左足のサイズはもちろんの事、なんと甲の高さまで測って頂きました。
僕は、「そんなに丁寧に計って頂いて、お草履の別注が出来るなんて〜。さすが京都の老舗の専門店、素晴らしい!」…とやけに感動し、台や花緒を選びつつ調子に乗って10足近く注文しました。


それから約2週間後、2泊3日の東京出張があったので、まさに修学旅行気分! 
喜び勇んで、過日誂えた「雪駄」を履いて行きました。
ところが、最初履いた時から少し痛く、締まりすぎている様な気がしました。
しかし、そのお店を信じきっているので、「もう少ししたら、履きやすくなります。」…という電話の声を支えに忍の一字で履いていましたが、赤坂見附を歩くのもままならぬ状態になり、ついに頭のシンまでもが、ガンガンうずいてきました。

慣れないきもの生活の第一歩はゆっくりゆっくり、ついには足を引きずりながら、マメを作り…自宅に倒れこんだという…、痛くて苦〜い思い出があります。
本邦初公開?
そういった実体験があるので、お客様にはとにかく「履き心地のよい草履を!」というのが私の根底に芽生え、まさにコンコンと沸き出る泉の如くその思いを内に秘め、千里の道を歩んでまいりました。

そうこうするうちに、美意識や目線も上がり、同じきものでもクオリティを意識し、仕入先さんも、より良い専門店さんへと移り変わる中で、お草履も京都の「渡敬さん」や「ゆうびさん」という「草履やバックなどの小物専門店さん」と、お付き合いをさせて頂くようになりました。


CA3H0861しかしながら、今まで草履とバックのセットで数千円〜2・3万円というものをメインに販売していたのが、なんと、お草履だけで、数万円します。
最初お値段を聞いた時は、「えっ???」正直戸惑いましたが、仕入先さんを信じ、母やかみさんに「履き心地」を体験してもらい納得しつつ、「お客様に、本当に喜んでいただけるなら。」…と、当店でも取り扱いを始めることとしました。

好評を頂いているお草履の特徴は、花緒のつぼが内側にある《つぼ寄せ》と、台は光らなく生地に凹凸があって滑りにくい《帆布(はんぷ)》です。(※帆布とは、ヨットの帆の素材で雨にも強く滑りにくい素材です。)
また、花緒も太めで、花緒も台も自由に選べるということや、熊本では当店のみの取り扱いということもあり、多くのお客様にも喜んで頂きました。



かれこれ7〜8年経ったでしょうか…。 
常に向上心を持ちモナコ目線で、「もっとより良く、お洒落で品のある…草履専門店さんはないかな?」とアンテナを張っていたら、「衿秀」さんという看板が目に飛び込んできました。

そこは、お馴染みの「洛風林展」が開催されているビルの3階に店舗があるので、足場も良く一度勇気を出して覗いてみることにしました。
「こんにちは、熊本の和の國と申します。・・・」…と、名刺を差し出し商品を見せてもらうと、アイテムは揃っているけれど、和の國オススメの「つぼ寄せ・帆布」のお草履は全く見当たりません。

矢継ぎ早に九州担当の東垣さん・専務さん・副社長なる方と名刺交換し、いろいろと話を聞いてみると、職先さんが全く違うそうで、「弊社は《つぼ寄せ》も《帆布草履》もやっていません。でも当店は、《真綿入りの草履》が、一番のオススメです。」…ということでしたが、その時は物別れになりました。

それから、担当者からお取引のアタックを受けつつ数ヶ月…、家内も「雲の上を歩いているような感覚の《真綿入りの草履》を求め、その素晴らしさを実感している中…、ひょんなことから衿秀さんに、「今までにない、究極の草履を創りましょう。衿秀さんの《真綿入りの草履》に、ゆうびさんの《つぼ寄せ・帆布》をミックスして! そうしたら日本一の最高の草履が出来ますよねっ。」
…と、提言しました。



CA3H0860衿秀さんは、製作現場をよくよくご存知なので、「いや〜、チョッと、それは・・・。」とお茶を濁されましたが、僕は直感で生きているので「いや、出来ないことはないですよ。出来ると思えば、絶対出来ますから! カンタンですよ。」…と言って下駄を預けていたら、ある晴れた日「やっと職人もみつかりいけそうなので、一度打ち合わせをお願いできませんか?」…との事。

半年位の月日が流れたでしょう…。正直、嬉しいのとびっくりが交差し、「何でも言ってみるものだな〜。」と思いつつも、内心ワクワク! あの一言に真摯に取り組んでいただいていた「衿秀さん」に、熱いものを感じました。
そうなれば、リスク覚悟で、こっちも真剣・本気・全速力です! 早速、

“蘇曚凌Г癲嶇造淋好み」で色出し。 
形は《つぼ寄せ・帆布草履》。《真綿入り》なので従来の細型から《小判型》へと改良。 
2崕錣蓮■嬰戮垢欧襪抜砲澆砲い麻紐を使用。 
ぅ汽ぅ困蓮■諭Γ魅汽ぅ此椄繊
ゲ然覆蓮ΑΑΔ函

パンパカパーン、パ・パ・パ・パンパカパーン!!
おかげ様で、和の國の要望を120%ご理解頂き、《真綿入り》に加え、和の國でご愛用頂いている《つぼ寄せ・帆布草履》をミックスした「和の國オリジナル・最高級の履き心地を体感できるお草履」が出来上りました。


それから、後で聞いた話ですが、お草履に真綿を入れるような高い技術の方は、なんと日本で2人しかいらっしゃらないそうで、またいくら頑張っても一日2足〜3足がいいところだそうです。そんな職人さんの手の温もりを感じつつ、いろんな思いを込めた究極のお草履を履けるって、最高に幸せなことだと思います。
キッと、あなた様のおみ足も、喜んでくれることでしょう・・・。


 
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さて、再確認の意味を込めまして、その魅力をまとめてみました。
履き心地の良いお草履…「乙女」の7つの魅力
1)真綿入り…台に真綿(厚さ約8cm分)を圧縮して入れているので、履き心地が抜群。
2)形状は帆布(はんぷ)の小判型で、少し凹凸があり滑りにくく安定感も抜群。
3)左右の足に合わせたツボよせなので、しっくりと足に馴染み、かかとが台と離れない感じで、至福の履き心地!
4)真綿の下の台の見えないところも、最高級コルクを使用。
5)花緒は、芯縄には麻紐を使用しているので、1度すげると緩みにくい。
6)お好きな台・花緒を選べることが出来、世界で一つのあなただけの草履が出来上る。
7)自分自身と一緒に歩んでくれた…「第二の心臓」にもご褒美をあげることが出来る。


しかし、まだまだ魅力はこれだけではありません。
「どうしたら、よりご満足頂けるか?」というテーマのもと、なんと今回は、S・M・Lのサイズ、またどの花緒を選んでも、均一料金とさせて頂きました。
その理由は、「足のサイズは天性のものだから、そこに金額の差があるのは?」…って思っていたからです。もちろん、花緒も種類によりお値段が違いますが、今回は刺繍・組紐を問わず全て均一価格でとってもお得です。

さて、気になるお値段ですが、正直、商品開発費、コストの面からいけば価格は、最低でも7万円程は頂戴したいのですが、新商品開発記念・特別価格として、100足限定に限り¥58.000-とさせて頂く事としました。(凄い!! おいおい、でも本当に凄い!)
月々のお支払に換算すると、¥4800×12回払い(金利手数料ナシ・初回のみ¥5200)となり、これで、痛〜いお草履とおさらば出来るなんて、とっても素敵な事だと思いませんか…。

それから、履き心地は最高だと思っても、もしかしたら、私共の一方通行かもしれません。その為に、「90日間全額返金保証」を付けさせて頂きました。商品のお渡し日から、90日以内であれば、お草履をお履き頂いていてもお気に召さなければ、お草履と引き換えに商品代金を全額返金させて頂きますので、是非この機会にお気軽に、また安心してご用命頂けたらと存じます。

最後になりましたが、永遠に愛される「ネーミング」をブログにて募集していましたが、このお草履をお履き頂くたびに、「乙女のように・・・。」また、「乙女心を思い出していただけたら・・・。」…との想いを込め、可愛らしく美しい「乙女(おとめ)」に決定させていただきました。ご応募誠にありがとうございます。
どうか、和服姿のパートナーとして、末永く世界最高級草履…「乙女」をご愛用頂き、ずっとお側に置いて頂きまして、和の國と乙女…、あなた様の手で育てていただけませんか・・・。
最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございます。
                    
きものサロン 和の國    
代表 茨木國夫  



【追記】
という一枚のチラシを作製し、乙女ちゃんを発売させてもらったのが、2008年11月だから、早いもので2年半の歳月が流れます。
その間、100足以上ご縁を頂きましたが、好評につき、価格据え置きのまま、お客様にご愛顧いただいております。

そうしたら有り難い事に、今回の東京の催事で、孤高の染織家・菊池洋守氏のご令室・和子奥さまにもご用命頂きました。!(^^)!
お着物に加え、お締めになる帯もご自宅にお邪魔させて頂いた折に見せて頂いていたので、イメージもばっちり湧きました。
上の画像は、和子さま御用達の「乙女ちゃん」です。
花緒は、上品な日本刺繍、そして和子さんのお茶目な感じをツボのピンク色で表現してみました。