樹木の命が、
糸になり…色となり、
生まれ変わる。
そして…
布となり、きれとなって、
人の身を包むものである。
〜芝崎重一さんの言魂〜


糸に、とことんこだわり…
染に、とことんこだわり…
化学と名のつくものものを、一切使わず、
古(いにしえ)の人たちの技法を追及して、
自然のままに染められた…糸
その赤城山麓の座ぐり糸から生まれ…
手間のかぎりをつくして創った、
春風のような…きもの
それが、
芝崎重一さんのきもの
なのです。


Q&A方式でマメ本作ってみました。

あんなこと…?こんなこと…?にお答えします。



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Q・そもそも“座(ざ)ぐり”って、何ですか・・?


手挽(てびき)糸、つまり手で引いた糸のことを《座ぐり糸》といい、機械糸(一般の糸)に対していいます。道具を用いて、左手で握り手を廻しながら、釜で煮た数十個のまゆを一度に糸をひき、一本の糸にして糸枠に巻きつけた糸のことで、まゆから生糸を作る古来の方法の一つです。
座ぐりとは、座るか、いすに腰かけるかして糸を繰りとるのが特徴の一つで、江戸時代の座ぐりの糸が一番いいそうで、その一番いい糸の復元に取り組んでいるのが、芝崎重一さんです。





Q・芝崎さんの糸の違いを、カンタンに説明してください。

“糸が違う”…というのは、座ぐりで糸を引いている事がいちばんです。糸の光沢と風合いがなんともいえません。光り輝いています。
その前に、まゆの段階でも芝崎さんのまゆは違います。まゆがしっかりまいていて、粒も揃っていて綺麗です。手で押しても、くぼむことなくしっかりしています。つまり、まゆ自体も一級品しか使っていないのです。

現地に行った時、まゆ屋さんの石田明雄氏がこれは、「芝崎さんのまゆ」っておっしゃった言葉が…今も残っています。
きもの雑誌にも、「日本のまゆを尋ねて」というコーナーで、芝崎重一さんが使っているまゆの事が、“ブランドシルク21”という名称で日本一のまゆと紹介されています。
また、芝崎さんは座ぐりで糸を引く時に、最初はちょっと大きな糸(きびそ糸)ができるのでそこは(きものには)使いません。普通なら、最初の糸を引くと目方が重いので、必ずそこも入れますが…。

また、最後の最後まで糸を引きません。まゆが小さくなってきたら、そこでおしまいです。それ以上その糸(カッケ糸)は引きません。そこまで糸を引くと、糸がだんだんと小さくなったり、さなぎのカスなどもいっしょに引かれていたりするので良い座ぐりの糸は引けません。 見えないところにも、その素材へのこだわりがあります。
余談ですが、黄八丈の菊池洋守さんは、きびそ糸とカッケ糸を同時に引く独特の風合いの糸に取り組まれています。あまり市場に出回りませんが、そちらも、超GOODで、幻の「おやり紬」と言われています。

それから、一番重要なポイントですが、芝崎さんの糸は空気を含んでいるということです。正直なところ、その座ぐりを見て解ったことですが、それまでは、京都の仕入れ先さんより「糸一本一本が空気を含んでいる」と言われて、少々うさんくさく感じましたが、自分の目で見て納得でした…。
どんなことかと申しますと、手でゆっくりと引くことが、ポイントです。そして、(ここからは芝崎重一氏が作り上げた企業秘密なのであえて書きません。悪しからずご了承ください)

そして、その引いた糸を大きい糸枠に巻きなおし、再度濡らして、二晩ほど干したままの状態にします。糸が、座ぐりによって引かれる時に伸びた分だけを、縮めてあげるのです。
そうすることによって糸は、元に戻る現象があるので、自然の縮みや撚りが出来るわけです。一般に座ぐりと呼ばれている…針金のような糸ではなく、軽くて…やわらかな…風合いが生れるのです。 
つまりその姿、その糸一本一本が空気を含んだ糸として生れてくるのです。





Q・《染にこだわり》って、どんなこだわりがあるのですか…?

染のこだわりの一つは、天然染料100%の草木染ということです。
それも樫・桑・矢車などをベースに3つ以上の染料(木ノ実・木の皮)を使っています。その方が染めつきも良く、色もおちつきが良いそうです。
そして、生地に不純物が付かないようにするために、2昼夜ほどそのままにしておき、その上澄みだけを使って染め上げます。
(そうする事によって、カビなどの原因になるでんぷん質が沈殿し、生地に付着しないなどのメリットがあり、芝崎さんならではのこだわりです。)
 
またまた、糸を引いた後のように…元の風合いに戻す為、染め上げた後も、2日程、ほし竿に吊るしておきます。
そうすることによって、またまた空気を含み、風合いがむっくりとしてきます。
つまり、一工程が終わるたびに、よりまゆに近い…本来の姿に戻してあげる訳です。
次にすごいのが、芝崎さんの所で藍を立てられているって事です。
作家と名のつく人で、自分の仕事場に「藍がめ」までお持ちの方は、ほんとに少ないのです。

藍も我々と一緒で、毎日の健康管理が大切だとおっしゃいます。お酒・石灰なども、毎日の藍の健康状態をみて加えるそうです。また、藍が一番立ち やすいのは7〜8月ごろで、より良い藍色が出来るそうです。

≪つづく・・・。≫



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